多嚢胞性卵巣症候群の治療方法ってあるの?安心してください

多嚢胞性卵巣症候群の治療方法ってあるの?安心してくださいありますよ

多嚢胞性卵巣症候群(PCOもしくはPCOS)は排卵障害の一つで、その影響で不妊症につながる病気です。
不妊治療中の検査で、この病気の名前を医師から告げられた人もいるかもしれません。聞きなれない病名で不安に思っている人もいるでしょう。PCOを完全に根治するための治療方法はいまだ見つかっていないという現状ですが、適切な治療で妊娠出産を遂げている人も多いです。
ここでは、PCO患者がどのような対応をすれば、妊娠率を向上させることができるかということをみていきます。

 

方法は大きく分けて2つあります。

 

一つ目は、生活習慣の改善です。PCO患者の1/3が肥満(BMIが25以上)傾向にあると言われています。また、BMI上肥満ではなくても、内臓脂肪が多い隠れ肥満も少なくないようです。インスリン抵抗との関連性も研究されているところであるため、この太りやすい状況の改善が有効であるようです。実際、数か月で体重の5〜10%の減量で排卵が再開したという報告もあるくらいです。しかしながら、決して急激な体重の減少が目標なのではなく、バランスの良い食生活、血糖値に急激な変化を与えないような食べ方と、適度で継続可能な運動習慣づくりが大切です。これらによってルモンのバランスが整い、より排卵機能を正常にする相乗効果もあります。

 

二つ目は、医学的治療です。最初にもあったように、根本的な完治を目指すのではなく、あくまでも妊娠することを目的とした治療になります。
そのためには、排卵させること、妊娠を成立させることが目標になります。まず、排卵を誘発させるためのホルモン治療として、段階を踏んだ薬の服用から始まります。定期的な薬の服用で、排卵の確率が上がらない場合、次に注射薬による排卵誘発を行います。ここまでの治療で約70%まで排卵率が回復すると言われています。さらに、腹腔鏡手術を用いて卵巣に小さな穴をあけることで、自然排卵率を上昇させます。ただしこの手術は全身麻酔を用い入院も必要なものになるため、少しハードルが高くなるようです。
このような方法で排卵率を高めますが、貴重な排卵ですので、少しでも妊娠の確率を高めるために、人工授精を行うことも可能です。

 

このように見ていくと、PCOでも妊娠まで確立された治療法があること、それで一定の成果が上がっていることが分かると思います。まずは、自分の生活習慣の見直しを行い、担当の医師と相談しながら、進めていくことが大切です。